わたしが自分のお仕事を楽しいと思えているのは
お客さんを「患者様」と全く思っていないからだと思います。
体を良くするところなので、患者さん、とあなたをお呼びするのがフツーなのでしょう。
でも、それはしたくなくて開業当初から「お客さん」として接しています。
良くしないといけない病はあなたの一部です。
あなたの中から発生し、あなたの中で固まり、あなたの中をぐるぐる回っています。
あなたのものです。
こんなもの自分のものではない!!切り剥がしたくて仕方がないのに!!と思っているでしょうけれど。
わたしはそれを完全にあなたの一部とみて対峙しています。
単におもてに現れているあなたの個性の一つとしてみています。
あなたの性格、考え方と全く同列です。だから「お客さん」。
病を抱えた人、だとは実は全く思っていません。
病や症状の出方はその方の体の性質、考え方がよく現れます。
症状を聞くだけで性格がわかる、みたいな。
病とあなたは切り離すことはできないんです。
治る、ということは消え去ることではなく、あなたの中に受け入れてもらう、という過程を経ることが必要です。
だから大事なのは病ではない部分のあなた。
病を受け入れる体制、土台を作らないと症状は消えません。
それは体も心もです。
病や症状だけに注目しない理由です。
世間ではそんなこと全然言われないので、わたしも病を消しますねー、的に言いますが
本当はあなたの中へと中和する作業をしています。
病を拒否した時間がとっても長くても、受けれ体制が整うと一瞬で治る時もあります。
切り離そう、切り離そうとすればするほど病との境界線が強くなります。
ますますあなたの体は受け入れてくれなくなります。
症状を作っているのは病ではなく、あなたなんです。
全てひっくるめてあなたです。
あなたの体の動き、話し方、考え方、目線、歩き方、姿勢、手の動かし方、、、全てを実は見てあなたを知ろうとしています。
患者さん、ではないのです。
個性をたくさんもったあなただから、わたしは楽しいんです。