初めてお越しになられる方は「〇〇の症状があるから治したい。」
とおっしゃることが多いです。
そう言われるのは確かに当然ですよね。
だからわたしから、「〇〇意外に他に気になることはないですか?」
とお聞きしても「無い」とお答えになる方が多いです。
まるで部品のように
〇〇の部分だけが悪くて他は全くなんとも無い。
と思われているということだと思います。
というか、気がつかない、気が付きにくいお体かな。
体ってある部分だけが悪くなる、ということが怪我など以外ではほとんどないです。
何かの不調が始まるとドミノ倒しのように、あっという間にバタバタといろんなところが倒れていきます。
それがあっという間過ぎて気が付きにくいかもしれませんね。
その倒れた先にたくさんのドミノがたまたまあると
そこに症状が出ます。
人によってドミノがたくさんある場所が変わるのだと思います。
例えば風邪を引くと、その前後2週間は体に変化が現れます。
その変化に気がつく方は多くはないです。
もし何かおかしいな〜と気がついていても、それが風邪につながっていたとはまさか思わないですよね。
ドミノはかなり前から倒れているんです。
体は毎日どこかでドミノが倒れていると思ってもらっていよいです。
大人になればなるほど、その量が増えていきます。
鍼灸は倒れたドミノを戻す作業を淡々と行います。
〇〇の症状がお客さんにわかる前に、ドミノを起こすことができます。
ドミノが倒れ切ってしまった先の、たくさんの複雑はドミノを直すのはすごく大変です。
想像しただけで、うーー、、と凹みそうです笑。
なるべく、ドミノが少ししか倒れていないときに
あれ、おかしいな、倒れてきてる?と感じることが大事だと思います。
初めてこられた時は「〇〇しか悪くない」としか感じられなくても
ドミノが全てきれいに起こされている状態を何度も実感した体は、倒れてきた感覚もわかって来るんです。
あ、、、ドミノ倒しが始まってきている!と。
なんとなくしんどいなー、とわかることはとても大切な感覚だとわたしは思います。