お体をみていると常に治ろうとしているのがわかります。
なんとか前に進みたくてもがいている様子がよくわかります。
それを感じるご本人は、ただの痛みや辛さだけしか感じなかったりするのですが。
その常に治ろうとしている体は、最後には死を向かえます。
いつもいつも治ろうとする体が死を選択するときって一体どういったことが起こっているのか。
もう自分ではどうにもできないから、還っていくことをあえて選択するのか。
それとももがいて、負けて選択するのか。
どちらなんだろうな。と考えたりします。
肉体はある意味非情で、痛かろうがなんだろうが治る方法を選択してもがきます。
うーん、もしかしてもがいてるように見えるのは人間の勝手で、
淡々とこなしているだけかもしれませんね。
あれが来るなら、これだしたろ。とか。
淡々としていると感じるのは、
単純な治療で、複雑そうに見える症状がカンタンに治ってしまうからです。
いろんな病名を細かく判断しなくても
治るのです。
だから、体は大きなところから淡々と治る方法をこなしているだけで
その淡々の先に死があるのかもしれません。
死って究極の治療だと思います。
人の体がバラバラになってまた新しくなるんだと思うんです。
その選択までの「体の思い」がどうなのかを知りたい。
それがわかると、「治る」過程の思いも知れるはず。
だから、もっと治ることについて深く知れる気がするのです。
アホみたいなぐるぐる回りの思考ですが(笑)
人の体を健康にしていく上で
鍼灸をしていると逃れられない問いかもしれないと思います。
単に筋肉に刺すだけとか、痛いところだけをみていると
気がつかないかなと思うので
刺さないはりをしているせいでしょう。
どうしてこんなカンタンに治るのか??
私自身が知りたいくらい、体はカンタンです。
でもその中身はきっと何か宇宙と繋がりそうな
途方もなく複雑な気がして
気持ちが悪い(笑)