傷とは心の傷のことが中心です。
体の傷ももちろんありますが、
心の傷は
体にものすごく変化を与えてしまうことがお体を見ていてわかります。
傷を隠す人とは、
私が
あ、この方は何か隠してるな。
と思う方のことです。
もちろん体を治しに来られてはいるので
鍼灸師としてそこだけを見ればよい、
と思われるとは思いますが、
ほとんどの病はご自分の中から発生しています。
なので、体の傷だけではなく、
心も見つめないと治らないことが多いです。
表情などを拝見すると結構すぐにわかります。
あ、隠されているなーって(笑)
そして、隠されている方は
治療途中でこられなくなることが多いです。
治っていっていることを喜んでくれていてもです。
まるで治ることを拒否しているかのよう。
自分が治ることを拒否する方は、
ある程度良くなっても、そこはあまり認めず、
ソッコーでまだ治っていない部分をとても大きくおっしゃいます。
そして、個人的なことはほとんどお話をされません。
一切自分についてはお話をされない方が多いので
そうではない方との差がはっきりとわかります。
たぶん、ご自分のことを話してしまうと
傷を他人に見せることになるので
お話されないのかなと思っています。
ご自分ではその感情には気が付かれてはいないと思います。
どうして表面だけを見ていても治らないのかというと
そういう心の中の傷をご自分でも気がつかないと
治らないからです。
体の傷がある方がもしかしたら
都合が良い可能性もあります。
もちろん、こういう感情も無意識の感情です。
だから私の役割は
心の傷に気づいてもらう、そこまでだと思っています。
気づけば誰でも理解するんです。
自分がこの傷を心に持っているから体の傷が治らないんだと。
私にも正直心の傷の原因はわかりません。
でも、ご本人はきっとわかっているんです。
だからこそ、見たくなくて
隠すのでしょう。
でも、体は本当に真っ直ぐで正直。
心の傷に蓋をすると
体に溢れてくるんですよね。
なので、
「もしかして何かストレスがないですか?」
とお聞きしても
傷を隠す方は
「ストレスは一切ないです。
この体の傷がストレスです!」
とおっしゃいます・
そして、私が変なことを言ったかのような表情をされます。
その方にとっては
ストレスなんてないのに
なにをこの人はおかしなことを言ってくるんや?!
ともうのも当然ですよね(笑)
それでも、やっぱりこういう方は
鍼灸をしていても後戻りが激しいので
しつこく私も数回は個人的なことを尋ねたりしてしまいます(笑)
そして、何となく嫌やなーと思われて来られなくなるのだと
思います。
私は、体の見える傷をこの方には治してもらいたい!
って思ってしまうんです。。。
そうでなければこういう方は
きっと一生心の傷を放置したまま、体の傷が治らないと
悩み続ける可能性が大きいです。
あー、難しい。