治療で体が良くなるには回数も大きく関わっています。
回数を増やさない場合、時間をそれに充てるので時間が長くかかります。
回数や時間ががかかる理由を
わたしが体の変化としてみている世界で説明すると、、
大きく二つの状態を同時に観察&施術しています。
①現在の状態
②生まれ持った体、またその変化
①はここ最近の病の推移です。
ここは常に激しく上下していて、お客さんが「ここ辛い、痛い!」とおっしゃる部分です。
②は生まれたときからの体のことです。体質などになります。
なぜ治るために回数がかかるのか。
水槽を思い浮かべてください。
水槽の上の方が①、下の方が②です。
①は水槽が動くと波がすごくたち、激しく動かせばバシャバシャになったり、外に大事な水がこぼれたりします。
②は下の方なので上ほどバシャバシャになりません。
でも、ここに不要な砂、石が投げ込まれていき、それは取り除かなければどんどん積もっていきます。
この石たちが一番厄介な問題です。
体質を悪くするこの余計な石たちが居座っていると
①もきれない波を作れないし、この石が水面まで溜まったら波の形が大幅に変わってしまいます。
水槽なんてもはや呼べなくなります。
これを早く取り除くには回数を増やす。
回数がなければ時間をかけて少しずつ取り除く、どちらかしかありません。
いっぺんにショベルカーで取ってしまえばええやんか!
と思いますが、、
下から上へ石を持ち上げる時パワーを消耗するので、こうなった水槽はもう動きたくなくなり
この悪い状態を維持しようとしてきます。
また、石を一つ動かすことで他の石が動きだすし、わーー!!と水槽内が波立ち砂が荒れ狂います。
これを何個も一度に取り除こういとしたら水槽がかなり濁ります。
そしてこの波・濁りたちが①の部分へ波及し、全然良くなってないしむしろ悪くなってるやんか!と感じるのです。
だから一度に大量に、なんてできません。
手術などは、砂埃?は?カンケーナイよ。と突き進むので一度に水槽内を変化させられますが
あと大変です。。
この二つは生まれた時はほぼ同じ状態で静かにキレイに漂っています。
でも、引き継いだものや小さい時からのガマン、愛されることの実感がない、
など小さな時特有の複雑さも持っている方もいます。
ですので大人だけの問題ではないです。
そんなこんなで
この二つの状態が現在どうなっているのかを知ることが大切です。
「ここ痛いって言ってるのにムシしてないか??」と
感じられる時があるかもしれません汗
言葉が足りず申し訳ありません汗
そういう時、この状態なら①ではなく②から手をつけないと、①は絶対良くならい!と確信している時です。
なので、治療としてはほとんど無視することがあります汗
でも本当に大切なところに手をつけないとずっと同じですし
下の石たちがどんどん溜まる一方です。
理解して生きてほしいのは
この底の石たちが水面まで積もったら、形が変わる
ということです。
これはかなりしんどい状態だときっと想像がつくと思います。
そして、形が変わる=体型、顔かたち、しみ、しわ、くすみがはっきりと出てしまう
ということです。
美容でなんとかならないかなーと思った時
もうすでにこの石の積もった状態なんです。
これがどれだけ体にとって酷いことなのか。
それを心に留めておいてほしいのです。
鍼灸など受けてほしい、と切に願うのはこの状態を知ることができるからで、
儲けてやろう、と思っているわけでもないですし
なんなら違うところで受けてもらうのも嬉しいのです。
こういう積もり積もったお体を触ると涙が出そうになって悲しくなります。
また、この重大さを理解せず、同じことを繰り返そうとされる方には
軽く怒りを感じることもあります。
きちんと伝えることができない自分にも。
でも、いつもここで思いとどまります。
この体はきっとこれを経験したかったんだな。
人は悪い時を経験しないと、良い時がわからないのです。
このコントラストが実は人生の大切な彩りになるのです。